日本議会選挙予想、安倍晋三内閣がトップ50%
記者:Matthew Seubert 通訳者:Kenny Cason 編集者:和田英己
ソーシャルメディア、こんにちは!
概要:グーグルトレンドのデータを使用することによってデータランクはインターネット上で次回の参院選のための予想ができるモデルを作成しました。モデルの結果によると、安倍晋三首相の自民党が圧倒的な勝利を収め、連携している公明党も人気を上昇させました。みんなの党と日本維新の会への投票数も上昇しました。自民党が投票の50%を超えるという予想をしているので、民主党がここ数年の歴史の中で最も失望する結果に向かっているといえるかもしれません。今回の参院選は選挙期間中にソーシャルメディアを利用して活動するという、今までとは少し違った戦略を候補者が使い始めているという意味でも特別な選挙であるといえます。
参院選が2013年7月21日に予定されていますが、今回は候補者が支持者を増やすためにソーシャルメディアを利用しているシーンが多く見られます。フェイスブックでは近況を更新し、ツイッターではフォロワーにツイートを送っています。インスタグラムでは、候補者が可愛い赤ちゃんにチュウをしている写真などもアップロードされています。議会選挙に対する法律の改正によって、候補者は選挙期間中にソーシャルメディアを利用して活動することができるようになりました。さらにソーシャルメディアによって選挙の結果をより早く開示できるようにもなります。
2004年から日本は国政選挙を六回、総選挙、参院選挙を三回ずつ行ないました。毎回何百万人もの人がグーグルや様々なキャンペーンツールを使って、有望な候補者や候補者の計画を検索してきました。一般的によく検索されている政党は自民党、民主党、公明党、日本維新の会、日本共産党、そしてみんなの党です。これらの政党名、そしてその政党の候補者名をグーグルトレンドを使って私たちデータランクが組み立てたソーシャルメディアの選挙予測方程式を紹介します。過去六年間の選挙の結果と対応しているグーグル検索の情報を比較することによって、各候補者の投票を予想できる簡単なモデルを作成しました。グーグル上で最も検索される候補者が最終的に投票されるということに基づいた仮定です。この予想モデルは完璧ではありませんが、前回の選挙のグーグル検索の割合から考えてみると、グーグル上でもっとも検索された候補者が選挙で当選すると予想することに対する信頼性は十分に高いです。
過去10年間の選挙のデータ、最近成立した政党の場合はすでに仮定されているデータ、公明党と日本共産党についてはグーグルのデータを全部含めた簡単な回帰モデルによって最終予測を立てました。データによると自民党が圧倒的に有利です。自民党と大きく差をあけて民主党が続きます。それに続いて自民党と連携している公明党、みんなの党、そして人気が高まっている日本維新の会の順番になります。2010年にわずかながら上昇した日本共産党の人気は現在ではほぼ変化はありません。
この選挙は自民党と民主党にとって近い将来の政治勢力が関わってくる大事局面に突入する選挙になるかもしれません。さらにこの選挙はアベノミクスによってもたらされる変化を実感することになるかもしれませんし、もしかしたら自民党を戦後の政治情勢に戻しかねないかもしれません。しかし、たとえ自民党がこれから続く選挙によって政権を握ったとしても、民主党が培ってきた物や組織がなくなるわけではありません。はっきりしていることは、自民党がこの選挙で圧倒的に有利に選挙を進めており、民主党の参議院での力を最小限にするためのプロセスの真っ只中にいるということです。この政治の状況が長期にわたって続くのかどうかはまだはっきり予測はできませんが、その答えはグーグルトレンドより将来の日本のGDPのなかから見つけられるかもしれません。
日本維新の会とみんなの党はまだ比較的新しいため、ソーシャルデータが少なく、正確な予想を立てることが難しいです。さらに、日本維新の会は候補者の思いやりのない言葉によって、成長が伸び悩んでいるということもあります。最後に、公明党が自民党の成功で波に乗るようです。
新しいデータが集まるにつれ、選挙の予想を更新していきます。ソーシャルメディア上でのやりとりは日本での選挙に大きな影響をもたらすことが予想されます。多くの候補者や国民のソーシャルデータ上でのやりとりが増えていくにつれて、さらに多くのソーシャルデータが蓄積されていきます。そして私たちデータランクがこれらのソーシャルデータをより多く集め、より正確な予想をし皆さんに提供できることを楽しみにしています